まちづくり

2022/03/25

左京区で雨庭整備が実現

京都市は「どこを見ても庭園のように設えられている」緑の文化首都・京都を目指し、緑視環境の向上に努めています。

雨水流出抑制効果や修景効果など、様々な機能を持つ「グリーンインフラ」のひとつである「雨庭」整備の提言を続け、念願の左京区(東山二条交差点)で整備が実現しました。

京都市では平成29年から雨庭整備を進めてきましたが、令和3年度末までに合計8箇所の雨庭が完成しました。

令和4年度も左京区では1箇所の整備(東大路仁王門交差点)が予定されています。近くをお通りになられた際には、ぜひご覧になって下さい。

今後も緑の文化首都・京都を目指し、地道な提言を続けてまいります。

【令和3年度整備】

〇東山二条交差点(左京区)

〇北野白梅町交差点(北区)

【令和4年度整備予定】

〇東大路仁王門交差点(左京区)

〇九条大石橋交差点(南区)

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●雨庭とは 

地上に降った雨水を下水道に直接放流することなく一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる構造を持った植栽空間。アスファルトなどに覆われた都市空間では、地上に降った雨はほとんど地中に浸み込むことなく排水されていきます。

雨庭は,道路上に溢れる雨水を一時的に溜めることで氾濫を抑制し、地下水を涵養することで健全な水循環に貢献します。また、このような雨水流出抑制の効果に加え、修景・緑化、水質浄化、ヒートアイランド現象の緩和などの効果も期待されることから、近年広まりつつある「グリーンインフラ※」の一つとして注目されています。

※グリーンインフラとは 社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、自然環境が有する多様な機能(生物の生息・生育の場の提供,良好な景観形成,気温上昇の抑制等)を活用し、持続可能で魅力あるまちづくりを進めようという考え方。