活動報告

2020/10/06

決算特別委員会局別質疑(産業観光局)

令和元年度の決算審議が始まりました。第三分科会に所属している私は、産業観光局・上下水道局・交通局の審議を担当します。
初日は、産業観光局に対して以下の質疑を行いました。


●夜観光の推進について

●食文化の取組

●MICE誘致対策、MICE推進事業について
質問の詳細は、以下です。

●夜観光の推進について

① 令和元年度決算において、観光客向け誘致宣伝、観光客の分散化の推進の中に、「夜観光」の魅力アップによる「宿泊観光」の推進とあるが、夜観光は、観光客の分散や、宿泊観光に繋がり、非常に重要な取組である。夜観光が活性化されれば、必然的に宿泊にも繋がり、宿泊税という大きな税収にも繋がる。また、滞在時間の長期化は、観光消費額の増加にも繋がる。コロナ渦で、新しい京都観光のあり方を模索する中、「朝観光」「夜観光」にも力を入れていくべきだと考える。改めて、令和元年度の取組状況、また抽出された課題について

② 「京都朝観光・夜観光」の特設ページを新設され、京都の魅力を発信する取組を実施された。先日、ニュイブランシュ京都2020が開催され、様々なイベントが各会場で実施された。しかし、京都市の公式サイトである「京都観光Navi」では、このニュイブランシュについては、一部の関連イベントは掲載されているものの、全体がわかる情報は掲載されていなかった。このニュイブランシュは夜がメインのイベントで、夜観光の推進に繋がるイベントだったので、掲載されていない事が大変遺憾。京都では、市民だけでなく観光客にとっても魅力的な文化事業がたくさん行われている。このような事業も積極的に紹介するべきと思うが、情報収集や情報発信については、どのようにお考えか?

③ 鉄道事業者と連携した朝観光・夜観光の取組状況はいかがか?京都の市営地下鉄、市バス、民間事業者との、連携の状況はいかがか?岡崎エリアでのイベント開催時には岡崎ループを増便する等、他局との連携も強化しながら、夜観光の環境整備を整えて頂きたい。

④ 夜観光は、夜観光は必然的に宿泊にも繋がり、宿泊税という大きな税収にも繋がる。また、滞在時間の長期化は、観光消費額の増加にも繋がる。京都には岡崎や梅小路公園等、広場も沢山あり、ナイトマーケット等を実施すれば、夜観光の更なる振興にも繋がる。他局とも連携して、取組を推進して頂きたい。また、過日議決された、京都駅前の音楽噴水も、夜の魅力的なコンテンツである。今後、どのように運営を進めていかれるかの方向性はいかがか?

⑤ 音楽噴水を持っている政令市は少なく、京都のメインゲートである京都駅前にある噴水を、観光振興にも繋がるよう効果的な運用を要望


●食文化の取組

① 日本人の伝統的な食文化である和食が平成25年にユネスコの無形文化遺産に登録。この認定は、日本の食文化の価値が世界に認められたことを意味している。 料亭で京料理を食べるために、わざわざ京都に来られるという方も国内外問わず多く、京都観光の魅力は、京の食文化でもあると言う事ができる。平成30年度京都観光総合調査においても、観光客の来訪動機の上位に「食」が挙げられている。令和元年度の、食の京都推進事業等の食文化の取組状況はいかがか?

② 食を活かした観光振興として、GOTOイートが始まった。当初、風俗営業許可をとられている京都の「料亭」は対象外であったが、業界団体の皆様・京都府・京都市から国に要望を行い、料亭も対象に入る事になった。GOTOイートは飲食店支援の施策であるが、この機会を利用して、より多くの人に、京都の料亭で京料理を食べるというほんものの体験をして頂きたいと考える。GOTOイートは飲食店支援の施策であるが、京都としては、やはりこの施策を最大限に活用し、「料亭で京料理」を食べて頂く機会の創出に繋げて頂きたいと考えるが、局としての見解はいかがか?

③ 「食の京都」推進事業では、令和2年度は1500万円の予算がついている。この間、京都市では「食べよう泊まろうキャンペーン」、京都府では「京都のお宿で魅力再発見キャンペーン」、国では「GOTOキャンペーン」が実施され、それぞれの施策の強み・弱み・連携力の弱さ等の課題も抽出された。今後の京都の観光振興、食文化の推進においては、更なる府市協調の取組強化が求められているが、局としての見解はいかがか?

④ 観光客の来訪動機の上位(国内2位、海外3位)に「食」が挙げられているにも関わらず、実際に来訪した観光客に京料理の魅力をしっかりと体験して頂けていない事から、満足度の順位は決して高くない状況(国内8位、海外10位)となっている。今後は、食の魅力の情報発信力強化と、オール京都での観光振興体制づくりが求められている。最後に局の見解を伺いたい。


●MICE誘致対策、MICE推進事業について

① 先日、国立京都国際会館のホール拡充に対する経費が、国の来年度予算案の概算要求に盛り込まれる方針が決定した。MICEの推進には、国立京都国際会館の果たす役割は非常に大きいと思うが、MICE推進事業として、令和元年度決算額は約1億4000万円となっている。主な取組や実績の成果について

② コロナ渦により、オンライン会議等も増えているが、今後、国際会議のあり方はどのように変容を遂げていくと考えられるか?京都市としては、どのように取組を進めていかれるのか、今後の方向性

③ 国際会館の更なる拡充が実現すれば、この好機を最大限に活用して、京都経済や京都市民にとって、よりよいMICE誘致に全力で取り組んで頂きたい。国際会議はもちろんであるが、大規模学会の誘致検討も必要であるかと思います。京都のブランドイメージ・都市格向上はもちろんでありますが、観光の質の向上、市民生活への還元にも、しっかりと繋げていかなければなりません。どのようにMICE誘致の取り組みを進めていかれるかの方向性について

④ 今後のMICE誘致の課題について他都市の大規模会議場と比較した際、京都の強みをどのように創出していくのか?

⑤ 文化庁移転に伴い、これまでの取組以上の努力が求められる。今後どのように、取り組んでいかれるかの決意。