活動報告

2020/10/08

決算特別委員会局別質疑(上下水道局)

決算特別委員会。本日は、上下水道局に対して、以下の質疑を行いました。


●料金業務の委託について

●日本遺産認定を受けた琵琶湖疏水の取組について

●琵琶湖疏水記念館の運営について
質問の詳細は、以下です。↓これまでの質疑の中で、下水道経営は、大変厳しい状況であるという事が、改めて確認できた。これからのウィズコロナ社会の中で、京都の未来を支える新しい「上下水道経営のあり方」も、市民の皆様と共に模索していかなければならない。コロナウイルスの影響で、水需要にも減少が生じており、上下水道使用量の更なる減少は避けられない見通し。これまで以上に効率的な事業運営に努めて頂くのは当然であるが、上下水道事業の運営においては「継続性の確保」が何よりも重要。京都の未来を支える「持続可能な上下水道経営」が市民からは求められており、私の方からは「市民生活の下支え」という観点から、いくつか質問をさせて頂きたい。


●料金業務の委託について
①水道メーターの点検・平日開閉栓等は、業者に委託をされており、京都市は大都市でもありますから、必然的に高額の「委託費」というものが発生しております。まずはじめに、現在行われている業務委託の契約内容、及び契約の相手方はどういった企業か?
②現在委託されている2つの業者は、「京都の企業ではない」というご答弁。この委託費というものは非常に高額で、京都ではない会社が請け負っている点が大変遺憾。京都でない企業に委託をされているのは、どのような理由か?
③業務内容は、水道メーター点検・平日開閉栓との事で、ノウハウはそれほど必要ではないのか?入札の要件を緩和するなどすれば、京都の地元業者で受注できるのでなはいかと考えるが、現在の入札要件はどのような内容か?
④現在の「一定のノウハウがある」「中核市レベルの給水装置数20万件以上の業務実績」という入札要件であれば、他都市で実績のある業者が入札を行ってしまい、必然的に京都の企業が参入しにくいという悪循環のままの運営。現在は、他都市で実績のある市外業者が受注している状態だが、市内業者の参入は検討できないのか?
⑤市内業者への委託も検討したが難しいという事であったが、昨年9月市会でわが会派の寺田議員から指摘しているところであり、地元雇用はもとより、何かの形で市外企業に京都市財政に貢献してもらうという事はできないのか?見解はいかがか?
→地元雇用を行うよう仕様書に記載されており、雇用状況も確認をして頂き、社員を除くほぼ100%の従業員の方は、「地域内雇用」。※京都市内に「事業所等の設置を求める検討」を進める。
⑥市内に事務所を設置してもらうとなれば、京都市の税収にも一定の効果が期待される。営業所設置での納税見込額は、いくらか?
→正確には試算できないが、約100万円山間地にも事業所を設置してもらい、1つでも多くの営業所を増やすよう働きかける等、少しでも市税収増に繋がるよう検討を要望
⑦料金業務以外の委託業務について事前調査で調べさせて頂くと、検診以外にもメーター購入、メーター修繕等、様々な領域で、委託を実施。メーター修繕に関しては、1社のみが請負。こちらは、京都の企業か?
→京都の企業ではない。修繕費の年間総額は約1.5億円と高額。今後は京都企業の参入検討も進めるべき。
⑧メーター購入に関しても、年間総額は約1億円と大変高額。現在は、3社から購入。こちらの3社は、京都の企業か?
→京都の企業でなない。メーター購入の年間総額は、約1億円とこちらも大変高額。今後は京都企業の参入検討も積極的に進めるべき。
ウィズコロナ社会の中で、上下水道経営にも「市民生活の下支え」という観点が求められている。そもそもの受注業務を、京都の企業に請け負って頂くのが理想であるが、料金業務の入札要件の緩和、契約等の内容については、引き続き、しっかりと検討を進めるよう要望。料金業務以外にも、メーター購入、メーター修繕、備品の購入等、京都企業の参入の余地はまだまだある。京都は製造業の町でもある。市内企業の積極的な採用・連携強化を強く要望。


●日本遺産認定を受けた琵琶湖疏水の取組について
①琵琶湖疏水は今年竣工130周年の記念すべき年であり、6月には日本遺産に認定された。これを受けて、令和2年度に実施する日本遺産の補助事業の内容について
②日本遺産認定を機に、改めて琵琶湖疏水への注目が集まっている。そんな中、琵琶湖疏水通船事業の秋運行が10月1日からスタート。状況はいかがか?
③琵琶湖疏水の意義を正しく理解して頂き、将来に引き継いでいくためには、子ども向けの啓発活動も需要。琵琶湖疏水通船の令和2年秋運行では、親子乗船企画を実施するとの事であるが、どうような事業内容か?申し込みの状況はいかがか?
④今後、日本遺産事業の展望や琵琶湖疏水の魅力発信に向けた取組はどういったものを予定しているか?


●琵琶湖疏水記念館の運営について
①年間の来場者数
②日本遺産認定を受けて、目標とする来場者数は設定されているか?
③琵琶湖疏水の魅力向上の取組として多額のコンテンツ(web・体験型コンテンツ)作成を実施。内容についての詳細。
④委託業者は、大企業で経験値もあるので安心だという気持ちはわかるが、京都の企業に委託するという観点はなかったのか?
⑤グッズ制作も大手企業に委託。京都にはクリエイティブ企業も多く、なぜ同じ企業に発注をされたのかの見解
⑥昨年度事業ではあるが、リニューアルオープン式典時の多額の委託等も、京都ではない企業に委託。理由は、「京都の企業からは公募がなかったから」。公募がなかったのであれば、公募して頂けるように働きかける努力が必要ではなかったのか?
岡崎地域は,「水」と「緑」が融合し,国内でも類を見ない多くの文化交流施設が集積する京都の近代化のシンボル的な地域であり、「国際文化観光都市」京都の顔となる重要な地域。日本遺産認定を受け、更に注目が集まっているので、下水道局においても、地域の皆様と連携した、更なる取組の強化を要望。