活動報告

2022/11/26

日本ソーシャル・イノベーション学会 学会発表

学術学会(日本ソーシャル・イノベーション学会)で、京都市の取組を発表する貴重な機会を頂きました。

発表は…

支援を必要とする子育て家庭に支援物資を届ける

「きょうとこどもみらい笑顔便」

Delivery of relief supplies to families raising children in need「Kyoto Kodomo Mirai Egao-bin」

分科会には、他都市の社会福祉協議会、NPO、研究者、大学生等、多彩な方々にご参加を頂きました。

質疑も時間が足りない位に盛り上がり、大変有意義な時間となりました。ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。

本事業は、単に物資を届けるだけの取組ではなく、多様な団体による見守り活動を展開し、必要な支援に繋げる事が真の目的です。事業を地道に継続すると同時に、対象家庭(生活保護、就学援助世帯)や、子どもの貧困、子育て家庭の孤独、孤立等の社会的課題が、限りなくゼロに近づくよう、様々な自立支援に繋げたいと思います。

「苦しくてもひとりじゃないよ」

物資だけではない、沢山の人の「想い」が詰まった段ボール箱。

この小さな箱を開けた時、苦境に立たされている子ども達が「笑顔」になってくれる事を、この事業に関わった全ての人が心から願っています。

様々な社会的課題は、行政と民間がそれぞれの強みを活かす「官民連携」によって、力強く解決に導く事ができると考えています。

多様な主体が様々な活動に参入することにより、社会はよりよく、豊かになると確信をしています。

貴重な発表の機会を頂きました学会事務局の皆様、ご指導を頂きました新川達郎先生をはじめ、運営にご尽力を頂きました全ての皆様に、改めて心から感謝御礼申し上げます。

京都市会議員 豊田恵美(とよだえみ)

【研究概要】

日本では7人に1人の子供が貧困家庭で生活しており、「子ども貧困」「孤独・孤立」は大きな社会的課題となっている。長期化するコロナ禍で、貧困家庭の経済的困窮、格差、孤独、孤立は更に深刻化している。子ども食堂は貧困家庭だけに対象を絞れないという課題がある中、真に支援を必要とする生活保護や就学援助を受けている子育て家庭に対象を絞り、直接食品等の支援物資を届けるという、政令指定都市初の取組を実施した。

令和2年11月10日に、京都市、(福)京都市社会福祉協議会(以下市社協)、ライオンズクラブ国際協会335-C地区(以下ライオンズクラブ)が三者協定を締結。市社協が事業全般の管理運営を行い、ライオンズクラブが寄付や配送品梱包作業の協力を行い、京都市が支援等に関する連携・助言・研修・技術的支援を行う。地域に根差して活動する様々な団体が連携・補完し合いながら一体となり、官民連携で社会的課題の解決に取組む画期的な活動である。

単に物資を届けるだけでなく、多様な団体による見守り活動を展開し、必要な支援に繋げる活動を展開している。左京区で3回、上京区で1回、南区で2回、西京区で1回合計7回の配送を実施し、合計254世帯への配送を実施した。