活動報告

2021/06/02

宝ヶ池公園で公園利活用トライアル事業が始まります!

民間活力を導入した公園の利活用について、5月25日のまちづくり委員会で質問をさせて頂き、今年度は私の地元である宝ヶ池公園での実施が決定しました。本格的な人口減少、環境保全、災害対応、新型コロナウイルス感染症等、京都市を取り巻く様々な課題の克服に向けて、都市の魅力、活力、憩いを生み出す貴重な空間である公園を最大限に利活用していくため、来園者層や規模の異なる3箇所の公園において、柔軟な発想のイベント・ サービス等の企画により、試行的利用を行う民間企業等を募集・選定する事業です。 本事業を通じて、利活用アイデアの具現化に向けた民間企業等との対話や、来園者に対するアンケート、モニタリング調査等を行い、公園の理想像を追求していきたいと考えています。多様な主体の皆様からのご応募をお待ちしています。委員会での質疑は以下です。↓

(令和3年5月25日まちづくり委員会)

①新しい生活スタイルの普及・定着に向けて、昨年度に行われた公園社会実験については、来場者アンケートで約8割の方から「屋内のイベントと比較して安心できる」との結果が得られたと報告を受けた。コロナ禍の状況が長引いている中だからこそ、昨年度の成果を踏まえて貴重なオープンスペースである公園を柔軟かつ積極的に利活用していく必要があると考えるがいかがか?

A.昨年度に3カ所の公園で社会実験としてマルシェや自転車教室を行った結果、多くの来園者及び出店者から好評の声を頂き、継続して欲しいとのお声も頂いた。この結果を踏まえコロナ禍において市民生活の安心安産の確保と社会経済化都度の両立ができる貴重な公共空間として、公園の柔軟な活用方法を探るため、感染状況などに留意しつつ、今年度も社会実験を行いたいと考えている。昨年度は本市が企画し、経費を負担した上で実施したが、今年度は民間企業等から社会実験の企画提案を公募する「公園利活用トライアル事業」として実施したいと考えている。

②民間企業等からの提案を公募するとの事だけ、その狙いは何か?

A.民間ならではのノウハウやアイデアを取り入れて公民連携で実施した方が、より公園の魅力を引き出すことができ、来園者の利便性も向上するのではないかと考えている。また営利行為を含めた企画を認める事で、危機的な財政状況にある本市が経費を負担することなく、さらに収益が出た場合には一部を公園の維持管理の財源として還元して頂くことが期待できると考えている。

③昨年度の社会実験と枠組みが大きく変わるようだが、具体的にはどの公園で、どんな内容を実施することを想定しているのか?

A.社会実験後の展開を探るため、来園者層の異なる大きな公園と身近な小規模公園で実施したい。具体的には、左京区の宝が池公園、中京区の新京極公園、竹間公園の3公園で、近日中に公募を開始し、夏から秋にかけて社会実験を実施できればと考えている。社会実験の内容は、キッチンカーやイベントをはじめ、民間ならではの柔軟な提案を期待している。関係者と十分調整の上、一般利用の妨げとならないように配慮しつつ実施したい。

④短期的な利活用を想定しているように認識できる。この事業はもちろん実施するべきであるが、もっと多面的に展開するべきと考えている。また長期的な視野に立った取組が重要であり、Park-PFIの導入などにより、施設整備等は検討しないのか?

A. まずは3公園からのスタートを検討しているが、実施状況や効果を検証しながら、内容の充実、対象公園や期間の拡大を検討したい。ご指摘の通り、単なる社会実験で終わらせることがないよう、この社会実験を通じて個別の公園の理想像を描き、その実現に向けて公民が、どのように連携できるかを探る機会にしたいと考えている。そのために、社会実験期間中に提案を頂いた民間企業等と継続的な対話を行い、来園者に対するアンケート調査やモニタリングを通じて、ニーズの掌握を行いたい。ご提案頂いたPark-PFI制度は、公募により、公園内に飲食店や売店等の施設を民間企業等が設置する事を認める代わりに、その収益の一部を園路、広場等の整備に充てるものであり、もちろん効果的な利活用の手法の一つだが、本市の財政負担が発生する場合もあるため、慎重な判断が必要である。社会実験を実施する公園の理想像を実現するために必要であると判断できれば、検討してまいりたい。この社会実験は公園利活用の具体策のひとつであって、様々な公園の利活用に向けては、この社会実験だけにとらわれることなく、随時民間企業等からの対話を受け付けている。できる限り多くの公園の魅力を引き出すために、民間ならではの柔軟なアイデアやノウハウを取り入れていきたい。

【要望】一過性の社会実験だけで終わることなく、より多くの公園で魅力や利便性が向上するよう、民間の知見を上手に取り入れて、継続して公園の利活用を進めてもらいたい。