2021/07/31
同志社MBA「京都の伝統産業と文化ビジネス」
同志社MBA「京都の伝統産業と文化ビジネス」、本日が最終講義でした。現役時代(14年前)に受講した講義に、アシスタントとして参加させて頂けた事を心から光栄に思います。
MBA的視点で京都の伝統産業について考える講義では、議会とは全く違う視点での議論が展開され、とても有意義な経験となりました。
コロナ禍等の外的要因が加わり、京都の伝統産業は更に厳しい状況に置かれています。支援に頼るだけではなく、「業」として自立し、持続可能な経済的循環を創出しなければなりません
。伝統産業の危機の根本的な解決は、最終需要の拡大以外にありません。これは容易なことではないとしても、常に最終需要、消費者の需要を喚起することを目標とした取り組みの強化が求められています。伝統産業の抱える基本的な問題は、市場が求めるものへの適応がうまくいっていないという点が多方面から指摘をされています。伝統は「守る」ものではなく「続ける」ものであり、続けるためには必然的に変わっていかなければならいという事を強く体感した講義でした。
貴重な学びの機会を与えて下さった村山裕三先生と現役学生の皆様に、心から感謝御礼申し上げます。14年ぶりに再会をしたゲストスピーカーの皆様は、苦境の中でもグローバルにご活躍中で、素晴らしい刺激を頂きました。お互いに輝きで刺激し合えるビジネススクールは、まさにソーシャルイノベーションの聖地だと改めて確信をしました。今後も、同志社ビジネススクールから素晴らしいビジネスが創出される事を、心からお祈りしています。